家具の運び方にはコツが必要!大型家具も工夫しだいで楽に移動できる

1.大型家具を運ぶコツ

食器棚・テーブル・ベッド・タンス・ソファなど、大型家具の移動には苦戦しますよね。スムーズに移動するためにも、コツをつかんでおくと安心です。時間短縮にもなり、労力をなるべくかけずに移動できますよ。

1-1.自宅にあるものを使う

大型家具の移動を引きずると、床に傷つく心配がありますよね。わずかな配置変えでも、大型家具の移動は重労働です。スムーズに行うためには、自宅にあるものを利用してみてください。おすすめなのは、ダンボール・アルミホイル・毛布です。
ダンボールはちぎって適度なサイズにし、家具の足元に敷いて移動しましょう。アルミホイルは光沢がある面を上にし、同じように家具の下に敷いてゆっくり動かしていきます。
毛布は滑りやすいため、家具の移動には大変便利です。費用をかけずに移動することができるので、ぜひ活用してみてください。

1-2.移動リフターを使う

大型家具移動のために開発された、移動リフターをご存じですか?移動リフターは、ホームセンターや百貨店などで購入できます。テコの原理を使ったアイテムで、女性や高齢者にも優しい設計になっているので、重量のある家具でも軽く感じられるものです。100kgのものでも、移動リフターを使うことで20kgに感じられる優れもの。移動時の負担を大きく軽減できます。インターネット通販を利用すると、数千円で購入可能です。家庭に1つあると重宝しますよ。

1-3.移動ルートと空間の確保

移動前には、ルートと空間を確保しなければなりません。無計画に移動を始め、スペースが狭くて運べないこともあります。失敗しないためにも、移動ルートを把握して空間の確保を行ってください。道順を決め、邪魔になる障害物は避(よ)けておきましょう。
狭い階段や玄関は、家具だけではなく運ぶ人のスペースも考えておく必要があります。階段での移動は、上と下に1人ずつ支えて行い、高さや手順を指示する人をもう1人配置すると安全です。家具が壁にあたっても傷などがつかないよう、養生も忘れずに行ってください。
直線の階段では、背の高い家具を横倒しにすると運びやすくなります。階段の上まで来たら、縦に持ち直して移動しましょう。

1-4.  分解できるものはばらして運ぶ

ベッドなど分解できるものは、ばらしてから運ぶと簡単に移動できます。タンスや食器棚は、側面に継ぎ目があれば分解可能です。上下に分解でき、分割して運ぶことができます。ビスでつながっているだけなので、持ち上げれば分割されるので試してみてください。
継ぎ目があるものをそのまま運ぼうとして、途中で上下に分解してしまい、事故やケガに発展することもあるので注意しましょう。

1-5.中身は全部出す

面倒で中身を入れたまま運び出そうとする方もいます。しかし、少しでも残しておくのは危険です。家具の歪(ゆが)み・故障・事故を起こす恐れもあります。
運んでいる途中で中身が偏り、扉が突然開いて飛び出すこともあり、面倒でも中身は取り出してください。ものによっては、中身を取り出すことで重量が半分に軽減することもあります。より運びやすくするために、必ず中身は取り出してください。

1-6.軍手で滑らないようにする

素手で運ぶと、家具に手を挟んで擦りむくことがあります。軍手をして、安全に配慮することも大切です。滑り止めが施された軍手がおすすめ。ケガ予防も視野に入れて、家具は移動しなければなりません。移動リフターを使う場合も、必ず軍手を使用しましょう。

2.腰を痛めない持ち方

大型家具を移動する場合、腰を痛めない持ち方を意識しましょう。ひとたび腰痛を引き起こし、慢性化した痛みになりやすく、癖になってしまう恐れがあります。腰痛防止に配慮した持ち方のポイントを覚えておいてください。

2-1.腕だけで持ち上げない

重たいものを運ぶ際、どうしても人は腕の力だけに頼ろうとしてしまいます。しかし、腕力のない方だと支えきれずに、作業を中断せざるを得なくなるはずです。
腕だけでどうにか運ぶのは難しく、ほかの部位に負荷がかかってしまいます。腰痛を起こすのは、腕で運ぼうとして無理な力が加わるからです。体を少し反(そ)らし、全身で持ち上げるようにしてください。

2-2.対角線で持つ

支えるポイントも大切です。左右対称の場所を支える方が多いのですが、バランスを崩しやすい姿勢になってしまいます。理想的なのは、対角線で家具を持つこと。対角線で持つことで全身に重さが分散され、効率よく力が伝わります。
大型家具は重たいため、お腹(なか)に添えるようにするとより楽に持つことができるでしょう。

2-3.腰をひねらない

家具を違う方向に変えるときに、腰までひねってしまうことがあります。しかし、何気ない仕草でも腰を痛める原因となる恐れがあり、注意しなければなりません。
家具を持ったまま、後ろを振り返る行為も同じく腰痛のきっかけになります。腰はひねらず、いったん降ろして体の位置を変えてから持ち直しましょう。

3.まとめ

大型家具の運び方をご紹介しました。

  • 大型家具を運ぶコツ
  • 腰を痛めない持ち方

大型家具を運ぶ場合、どのようなルートで移動するかをあらかじめ決め、空間を確保することが大切です。狭い玄関や階段では、家具の大きさだけではなく、運ぶ人のスペースも考える必要があります。ダンボール・毛布・アルミホイルを家具の下に敷くと、移動がスムーズで床に傷もつきません。移動リフターの使用もおすすめです。
重たい家具は対角線に支え、腕だけで持たないようにすることで腰痛を防ぐことができます。分解できるものはばらして、なるべく軽くして移動するようにしましょう。