パソコン処分はデータ消去が重要! 廃棄から買い取りまで情報を紹介

1.パソコンを処分する前の確認事項と準備

パソコンを適切に処分するには準備が必要です。ここでは、パソコンを処分する前に確認しておきたいことや準備についてまとめました。

1-1.処分するパソコンの種類・状態をチェック

まずは、処分したいパソコンをチェックします。種類や状態によっては、廃棄ではなく、買い取りの対象となるものもあるでしょう。買い取りについては3章で説明します。

1-1-1.状態のチェック

処分するパソコンが壊れているのか、まだ使えるかをチェックします。壊れている場合は電源も入らないのか、一部の機能が使えないのかを確認してください。購入後の年数や・PCリサイクルマークの有無も確認しておきましょう。

1-1-2.種類と数量を確認

処分したいパソコンの種類や数量を確認します。デスクトップ型かノートパソコンか、同時に処分するディプレーはあるのか、ディスプレーの種類は液晶かCRT(ブラウン管式)かなどをチェックしておきましょう。
プリンターやモデムなどの周辺機器は、パソコンと一緒に処分することはできないので、分けておきます。

1-2.パソコンは何ゴミに分類される?

前述のように、パソコンはゴミとして処分することはできません。なぜなら、PCリサイクル法に基づいて、リサイクルの対象となっているからです。たとえ動かなくなったパソコンでも、不燃ゴミや粗大ゴミとして自治体の回収に出してはいけません。

1-3.データの移行・バックアップ

パソコンを買い替える場合は、データを新しいパソコンに移す必要があります。データの引っ越しツールなどを使い、移行を行いましょう。買い替えではなく単純に処分したい場合は、写真や動画など保存しておきたいデータのバックアップが必要です。バックアップには、スマートフォンに移す・クラウドサービスを利用する・DVDに焼くなどの方法があります。

1-4.データの消去はユーザーの責任で行う

パソコンを処分するときには、パソコン内に保存されているデータを消去しましょう。データの消去は、ユーザーの責任で行う必要があります。データ流出により思わぬトラブルを招かないために、データの消去について知っておきましょう。

1-4-1.データ消去の重要性

パソコンのデータは、パソコン上のゴミ箱に入れたり削除したりしただけでは、完全に消去されたとはいえません。たとえ初期化しても、特殊なソフトウェアを使えば、復元できてしまうのです。データを完全に消去するには専用のソフトや機械が必要になります。
パソコン内には、メールや写真などのプライバシーにかかわるものや、仕事の資料など第三者に見られては困るものがたくさん保存されていることでしょう。パソコンを処分するときにはこうした情報を削除しておかないと、個人情報の悪用など犯罪につながる可能性もあるのです。

1-4-2.データの消去方法

データを完全に消去できるのは、以下の3つの方法です。メーカーや業者に依頼して消去してもらうと、消去証明書(有料)を発行してもらうことができます。

  • 専用ソフトウェアを使用する:現状のデータの上から意味のないデータを上書きして元のデータを読めなくする方法。自分でソフトウェアをダウンロードして対応することができる
  • 消磁装置により消去する:強力な磁力を照射することにより、記録媒体の磁気データを消去する方法。専門の機械が必要なため、メーカーや業者に依頼する必要がある
  • 物理的に破壊する:専用の機械でハードディスクを物理的に破壊して、機能を焼失させる方法。ハードディスクはとても頑丈にできているため専用の機械で破壊する。ハンマーなどを使って自分で破壊しようとすると、ガラス部品が飛び散るなどしてケガをする危険があるため、自己処理は厳禁

2.パソコンの処分方法

パソコンを処分する準備が整ったら、いよいよ処分です。パソコンは法律でリサイクルが義務づけられており、処分の方法が複数あります。ここでは各処分方法のメリット・デメリットや注意点をまとめました。

2-1.PCリサイクル法に基づく処分方法

パソコンは、「資源有効利用促進法」により、パソコンメーカーによる回収・リサイクルが義務づけられています。PCリサイクルマークがついている対象機器は、メーカーによる無償回収の対象です。マークのないものは回収・再資源化料金が必要になります。

また、平成25年からは、「小型家電リサイクル法」が始まりました。これに基づき、一部の家電量販店や市区町村でもパソコンの回収を行っているところもあります。

PCリサイクル法の対象となる機器
デスクトップパソコン・ノートパソコン・CRTディスプレー・液晶ディスプレー・CRTディスプレー一体型パソコン・液晶ディスプレー一体型パソコン

2-1-1.パソコンリサイクルの手順

メーカーによるパソコンのリサイクルは、以下のような流れで行われます。

  1. パソコンのメーカーに直接申し込む。メーカーの撤退などで対応できない場合は、パソコン3R推進協会に申し込む
  2. 回収・再資源化料金が発生する場合は振込用紙が届く。料金が発生しない場合は4へ
  3. 郵便局またはコンビニエンスストアで料金を支払う
  4. エコゆうパック伝票が届く
  5. パソコンをこん包し伝票を貼る
  6. 最寄りの郵便局に持ち込む(戸口集荷も可能)
  7. パソコンは再資源化センターに送られる

再資源センターに送られたパソコンは、レアメタルやプラスチックなど資源ごとに分別され資源として再利用されます。

  • メリット:PCリサイクルマークがついていれば無償で回収できる。メーカーの回収は安心感がある。データ消去サービスを利用できる
  • デメリット:パソコン・ディスプレーなど1品ずつ申請が必要。申請から廃棄まで1週間以上かかる。PCリサイクルマークがついていない機種は有償
  • 注意点:メーカーごとに対応が異なることがあるので、よく確認すること

2-2.販売店に引き取りを依頼する方法

家電量販店やパソコンショップは、下取りを実施していたり、PCリサイクル法の回収窓口になっていたりすることもあります。PCリサイクルマークがついているパソコンは無料で回収されるため、買い替えのときには便利です。

  • メリット:買い替えのときに下取りを利用すれば値引きとなる場合がある。面倒な手続きがいらない
  • デメリット:すべてのメーカーで対応しているわけではない。下取りは、指定機種の購入が条件となる場合がある
  • 注意点:データ消去に対応している販売店を選ぶこと

2-3.パソコン回収業者に依頼する依頼方法

パソコンのリユース業者や不用品回収業者でもパソコンの回収をしています。

2-3-1.無料回収業者

パソコンの貴重な資源をなるべくリユースすることを目的とした業者です。回収したパソコンは修理してリユースしたり、資源として活用したりするため、多くの業者が回収費用を無料に設定しています。また、PC以外の家電品も同時に無料回収が可能です。送料無料の業者もあります。

  • メリット:どんなメーカーのものでも、自作のパソコンでも無償で処分できる。申し込んでから処分までがスピーディー
  • デメリット:CTR(ブラウン管式)ディスプレーは回収できないことがある
  • 注意点:無料回収の根拠を示すことができない業者には注意が必要。リユース・再資源化のシステムが整っている業者を選択するとよい

2-3-2.不用品回収業者

  • メリット:自宅まで取りに来てもらえる。パソコン以外に不用品がある場合は同時に引き取ってもらえる。引っ越しなど大量に不用品がある場合に便利
  • デメリット:回収処分費用がかかる
  • 注意点:中には無許可営業の悪徳業者がいるため注意が必要。業者の会社情報をよく確認すること

2-3-3.業者選びの注意点

トラックで「無料回収」をアナウンスしながら巡回している不用品回収業者はおすすめできません。国民生活センターによると、「無料回収といいながら作業後に料金を請求された」「見積もりより高い金額を請求された」などのトラブルが報告されています。悪徳業者にだまされないように、以下のチェックポイントを参考にしてください。

  • ホームページに会社情報が掲載されているか
  • 古物商や廃棄物処理業など、必要な許可を持っているか
  • 電話応対が丁寧か
  • 無料で見積もりができるか
  • データ消去に対応できるか